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映画 『クイルズ』 ~サド侯爵の執念~ [映画 か行 *Movie]

クイルズ〈特別編〉

クイルズ〈特別編〉

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2005/04/28
  • メディア: DVD


*監督* フィリップ・カウフマン
*脚本* ダグ・ライト
*音楽* スティーヴン・ウォーベック
*美術* マーティン・チャイルズ
*出演* サド侯爵:    ジェフリー・ラッシュ
      マドレーヌ:   ケイト・ウィンスレット
      クルミエ神父: ホアキン・フェニックス
      コラール博士: マイケル・ケイン

2000年 アメリカ

*あらすじ*
“サディズム”の語源となった、フランスの文学者・マルキ・ド・サド侯爵の晩年を描いた作品。
18世紀末ナポレオン治世下のフランス、猥褻な文書を頒布した罪で逮捕されシャラントン精神病院に入れられた侯爵は、理事長であるクルミエ神父の方針で、執筆を許されるなど特別な待遇を受けるのでした。
神父は猥褻な文章を吐き出させる(書かせる)ことが、治療になると考えたのです。
しかし、病院内の協力者により、侯爵の作品が世に出回り始め、
ナポレオンの命令により、著名な精神科医のコラール博士が派遣されることとなりました。

                       ****

タイトルの“クイルズ”とは、“羽ペン”という意味だそうで、これはサド侯爵にとってはなくてはならない、命ほども大切な物なので、ストーリーに合っているし、しかも簡潔でいいと思います。
でも、この“タイトル”の中に、これほどまでに凄まじい侯爵の執念が秘められているとは思いもよらないことでした。

卑猥で下品な作品を執筆し、それを協力者を得て出版した為に、クルミエ神父から紙とインクとペンを取り上げられてからも、なんとかして作品を書こうとするサド侯爵の姿が、病をおして曲を書こうとした『アマデウス』のモーツァルトと重なりました。
どちらも、内から次々と溢れ出る才能を抑えきれない風で、何かに突き動かされている感じです。
サリエリがそうだったように、周りの人間、特にクルミエ神父は侯爵に嫉妬していたのだと私は思います、この場合は才能というよりも、自由に心のままに表現できるということのほうかもしれませんが。

彼の著書のタイトル“悪徳の栄え”のとおりというべきラストも、なかなか皮肉で面白かったです。
ジェフリー・ラッシュ@サド侯爵の、あの笑い声が聞こえてきそうでした(`▽´)

ひとつ気になったのは、密かに原稿を取りに来ていた騎馬の人。
マドレーヌに気があったようで、マドレーヌもまた彼を好いているものと思いました。
私にはとても存在感があったので、もう少し重要な人物だと思っていたのですが…。

ケイト・ウインスレットも官能的で美しかったですね~。
あのぽっちゃりの体型があれこれ言われているようですが、見苦しいほどではなかったですし、昔々のヨーロッパの男性なら、当時の絵画でもよく観られるように、豊満な肉体に惹かれるのは当然なのではないでしょうか。
そしてそして、サド侯爵の言葉&妄想に苦悩するホアキン・フェニックス@クルミエ神父の姿が最高でした(≧▽≦)
私もサド目線で、その姿を思いっきり楽しんでしまいましたわ(笑)
また、最後のあの潤んだ大きな瞳も忘れられないです、素晴らしい演技でした。

公式サイト→http://www.foxjapan.com/movies/quills/

悪徳の栄え〈上〉

悪徳の栄え〈上〉

  • 作者: マルキ・ド・サド, マルキ・ド サド
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 1990/10
  • メディア: 文庫

悪徳の栄え〈下〉

悪徳の栄え〈下〉

  • 作者: マルキ・ド・サド, マルキ・ド サド
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 1990/10
  • メディア: 文庫

新ジュスティーヌ

新ジュスティーヌ

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 1987/07
  • メディア: 文庫


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コメント 2

迷い人

ホアキンが、侯爵の言葉&妄想に苦悩する.....
この一文に惹かれましたわ。
これは観なくては。
30日が町へ行く日なので、借りてきます。

こういう内容だったのですか。
ジャケット見たとき、右の男がイヤンな感じだったので、ためらってました。
けっこう凄い俳優が出てたのですね。

アマデウスの話が出てますので、わたしもすこし。
この映画は良かったです。
親近感を主人公に感じたし、音楽も聴き応えがあって、ストーリーもよく出来ていました。
映画の最大の役者は脚本だと、しみじみ私もそう思いました。
by 迷い人 (2005-12-27 12:26) 

ミカエラ

迷い人さん、こんばんは(^^)

プチ・サド祭りのミカエラです(怖)

ホアキンのストイックな姿に悩殺されたと仰っている人は沢山いましたよ~。
ファンでらっしゃるなら必見ですわ♪
ネタバレしてはいけないので、詳しくは言えませんが、ホアキンは最後の最後までみせてくれます。
特にラストの瞳と演技は素晴らしく、お兄ちゃん@フェニックスを超えたのではないでしょうか…って、この兄弟のことをよく知りませんが(笑) なんだか、お兄ちゃんの“名前”の影に隠れていた印象があったので。

今日は『マルキ・ド・サドの悦楽禁書』見てみました。
ジェフリー@サド侯爵とは違って、紳士なサド侯爵でしたね、最後とかかっこよかったですし。
でもジェフリーはチャーミングでしたよ、そうそう、マイケル・ケインのおぞましい好色博士っぷりも見所ですね。

『悦楽禁書』の傍に、『マルキ・ド・サド』という映画もありましたので、次回はこれを観てみます。
そのうちとうとうパゾリーニの『ソドムの市』を見てしまうかも!
…それはきっとないでしょう(;^^)
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=1858
by ミカエラ (2005-12-27 20:10) 

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