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映画 『エトワール』 と 本 『パリ・オペラ座バレエと街歩き』 [映画 あ行 *Movie]

今週末に、待ちに待った4年に一度のバレエの祭典『世界バレエフェスティバル』へ行くので、その気分を高めるべく、バレエに関する映画を鑑賞しました。

エトワール デラックス版

エトワール デラックス版

*監督、撮影* ニルス・タヴェルニエ
2000年 フランス

*あらすじ*
パリ・オペラ座バレエ団の、ダンサーたちのインタビューや舞台裏を収めたドキュメンタリー
出演は、マニュエル・ルグリ、ニコラ・ル・リッシュ、オレリー・デュポン、マリ=アニエス・ジロなど。

                         ****

先頃、高い技術と芸術性に心酔した日本公演が記憶に新しい、大好きなパリ・オペラ座バレエ団についてのドキュメンタリーで、私はまだそれほど昔からのファンではないので、名前だけは知っていても、舞台を観たことがないダンサーたちも多く居ましたが、それでもお馴染みの、お気に入りのダンサーの裏舞台を観ることは大きな喜びでした。

バレエ団のダンサーの階級は5つあるのですが、最高位のエトワールから、一番下のカドリーユ、更にはオペラ座学校の生徒たちにまでインタビューをしています。

“口下手なのでダンサーになった、踊ることは自己表現だ”
“踊ることに身を捧げている”
“バレエを生きている、バレエを愛するという言葉では弱すぎる”

エトワールやプルミエなど、頂点を極めた、或いは極めつつあるダンサーたちはそう答えていました。
彼等にとって踊ることは、とてもシンプルな感情で、そしてストイックなものなのですね。
それから印象的だったのは、パリ・オペラ座という世界最高の団員でありスターであるというにもかかわらず、自信に溢れた様子ではなく、自分たちの地位に満足することなく、常に悩み、技術や芸術性を追求しようとする姿でした、実にひたむきなのです。
更に言うと、痛々しさも感じるほどで、ニコラ・ル・リッシュも別のドキュメンタリーで言っていたし、今回の映画の中のダンサー(名前がわからず)も言っていましたが、とにかく舞台に上がる時は激しい恐怖が伴うのだそうです。
そんな、体を酷使するし、精神的にもギリギリの状態の危うさに、私たちは…少なくとも私は美しさを見出して魅了されるのかもしれません。
例えば、ミケランジェロの彫刻『瀕死の奴隷』に、官能を感じるのと似ているでしょうか。

オペラ座バレエの教師たちによれば、“ここでは常に競争の世界であり、弱者の居場所は無い”のだそうです。
バレエ団の中で、ダンサーたちはだいたいが孤独を感じているようで、中には友達が居ると答えた人も居ましたが、私が思うに“皆、仲間だけれど本当に心を許せる親友はいない”といったところでしょうか。
そんなことから、野心をむき出している様子は見受けられないものの、それぞれが競争心を胸に秘めているであろうことが想像できました。

その他、珍しいと思われるコールドバレエ(群舞)のレッスン風景や、通し稽古の様子、いつ出番がくるとも知れない代役たちへのインタビューや、40歳で定年を迎え舞台から去るプラテルが心境を語る場面など、栄光の部分だけではなく、哀切を感じる場面もあってまさしく“オペラ座全体を映し出したかった”という監督の言葉通りの作品だと思います。

又、このDVDには8分ほどの短編フィルムも収録されています。
これはガルニエ宮(オペラ座)に古くから伝わる“オペラ座の怪人伝説”を新たな視点で描いた物語だそうで、現プルミエのジェレミー・ベランガールがビョークの曲にのせて踊っています。
映画やミュージカルの“怪人”を思い描くと肩透かしをくうかと思いますが、私としては幻想的な解釈で面白いなと思いました。
又、オペラ座の客席の下にあたる定期会員客の玄関(と思われる)とはいえ、豪華な空間をステージとして踊るところも珍しいと思うので必見です。

パリ オペラ座バレエと街歩き

パリ オペラ座バレエと街歩き

  • 作者: 加納 雪乃
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2006/04
  • メディア: 単行本

パリに8年間暮らし、食のライターである著者は、大のオペラ座バレエファンであり、年間60回以上も公演に行くのだそうです。
そんな彼女のオペラ座トップクラスの10人のダンサーへのインタビューは、“エトワールに任命された時の心境”や“休日の過ごし方について”など、あまり堅苦しく難しいものではなく、又、ちょっとミーハーで楽しいものばかりでした。
更にはお気に入りのレストランまで聞き出してくれているのも嬉しかったですね~、そこへ行けば彼らに会えるかも! という夢も広がります(*^^*)

インタビューは、オペラ座のディレクターにまで及び、世界一の伝統を守りつつ、新しい作品を積極的に取り入れていくというバレエ団の方針まで知ることができました、とても貴重ですよね。

その他、最も興味深かったダンサーたちの昇進システムについてや、公演のチケットの取り方や楽しみ方など詳しく載っていてとても参考になります。

バレエについて以外にも、レストランやカフェが紹介されていて、地図も載っていますので旅行にも大活躍しそうですp(^^)q

パリを初めて訪れたのは約6年前で、その時目にした豪奢なガルニエ宮は、私にとっては途方も無く縁遠いものでした。
しかしやがて、バレエを観るようになり、オペラ座バレエを知り、DVDを少しづつ集めて、3度目のパリでガルニエ宮内を見学し、そして数ヶ月前にはようやく日本で公演を観ることができた…というように、どんどんパリ・オペが身近なものになってきました。
本場の公演まであと一歩! …でもなかなか叶わないのですが、いつか必ず行ってみたいです(^^)


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映画 『悪魔のような女』 [映画 あ行 *Movie]

悪魔のような女

悪魔のような女

*監督*  アンリ・ジョルジュ・クルーゾー
*原作*  ピエール・ボワロー、 トーマス・ナルスジャック
*脚色* アンリ・ジョルジュ・クルーゾー、 ジェローム・ジェロミニ

*出演* ニコル: シモーヌ・シニョレ
     クリスティナ: ヴェラ・クルーゾー
     ミシェル: ポール・ムーリッス

1955年 フランス

*あらすじ*
パリ近郊の寄宿舎学校。
その学校長であり夫・ミシェルの横暴さに耐えかねた妻・クリスティナが、
ミシェルの愛人・ニコルと共謀して彼を殺害します。
しかしその後、次々と思いもよらない奇怪な出来事が起こり始めたのでした…。
クリスティナ役のヴェラ・クルーゾーは、クルーゾー監督の夫人。

                            ****

映画の最後に、“この悪魔に憎悪を抱いても、決して口外しないで下さい”とテロップが出るので、残念ながらネタバレはいたしません。
…ううう、喋りたい(笑)
ということで(;^^)、コメント欄ではネタバレは禁止しないことにいたしますので、もしこの映画をご覧になった方がいらっしゃいましたら、どうぞお話ししていって下さいませ。

どうです? このラストのテロップが興味をそそりませんか? (^m^)

暴力的な夫を憎む妻と愛人が共謀して夫を殺害する…というあらすじを読んだところで、「またどうせ、殺人が上手くいったと思ったら、最後は発覚してしまうという悲劇なのでしょう。」
と単純な結末を想像してしまいました。
シニョレって哀しい結末で終わる役が多いですよね、『嘆きのテレーズ』『肉体の冠』『帰らざる夜明け』等々…。

でも違うんですね~、事態が二転三転して、最後までどうなるのか分からない、そして結末が分かったと安堵しているところへ、追い討ちをかけるような“ひと言”で締めくくられ、「やられた!」という気分になりました。
でもそのラストが私にとっては最高に良い終わり方でスッキリです(^^)
ちょっと過激な言い方をすれば、“万事丸く収まった”といったところではないでしょうか。

この映画の権利をヒッチコックも狙っていたそうです。
動機やらストーリーは違うけれど、犯行後の犯人の心理描写が『ロープ』のふたりと似通っているように思えました。

ロープ

ロープ

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • 発売日: 2005/01/01
  • メディア: DVD

とても巧妙なトリックですから、さぞかしヒッチコックも映画化したかったことでしょうね。

シニョレは愛人役なのですが、最初は妻の役だと思っていました。
妻役のヴェラがとても可憐で華奢で、しかも若そうに見えたので当然愛人だと…(;^^)
ふたりが犯罪を犯した後に起こる不可思議な現象も恐ろしかったけれど、妻が暴力的な夫から逃れられないという絶望感も私にとっては恐怖でした。

愛情の冷めた夫から、しかも暴力を振るわれ財産を狙っているとあからさまに宣言されている男性から逃れることができないなんて、考えただけでも身震いします(>_<)
現代でもそういう苦しみに耐えて暮らしている女性も多いと聞きます、お気の毒です…。
例えば、この物語の場合などは、男性が結婚後にガラリと豹変してしまったということですから、仕方がないわけですけれど、暴力を避ける防御が事前に出来る場合、女性は自分の身は自分で守る術、というか常識をもっと身につけないといけないですよね。
先日の“某お笑いタレントの暴行事件”とか“有名女医のお嬢さんの誘拐事件”とかを聞くにつれそう思います。

お話し戻りまして…

愛人役にシャロン・ストーン、妻役にイザベル・アジャーニというキャストでリメイク版(1996年)があるそうです。
特に、病身のか弱い妻にアジャーニというところがいいキャスティングだと思いますし、犯人を探し出そうとする元警部役にキャシー・ベイツという名優にもかかわらず、レビューを拝読すると、多くの皆さんに見るも無残にこき下ろされて可哀想でした(;^^)
それだけ、クルーゾー監督の本作が秀逸だということなのでしょう。
いつか私も、しかしあたたか~い目でそれを鑑賞したいと思います(笑)

悪魔のような女

悪魔のような女

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2006/07/14
  • メディア: DVD


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『家の鍵』 [映画 あ行 *Movie]


*監督* ジャンニ・アメリオ
*オリジナルストーリー* ジュゼッペ・ポンティッジャ
*脚本* ジャンニ・アメリオ、 サンドロ・ペトラリア、 ステファノ・ルッリ
*撮影* ルカ・ヴィガッツィ
*出演* ジャンニ: キム・ロッシ・スチュアート
      パオロ: アンドレア・ロッシ
      ニコール: シャーロットランプリング
2004年 イタリア

*あらすじ*
若かりし日、ジャンニは出産恋人を亡くなってしまったショックから、産まれた息子を手放してしまいました。
息子はパオロと名づけられ、恋人の姉夫婦のもとで育てられます。
15年後、障害を持ったパオロはベルリンの病院でリハビリを受けることになり、
ジャンニはそれに付き添うため、初めてパオロに会ったのでした。
息子とどう接したらよいのか戸惑うジャンニでしたが、
二人は旅を通して少しずつ心を通わせていきます。
原作はジュゼッペ・ポンティッジャの『家の鍵-明日、生まれ変わる』。
本国イタリアで65万人超を動員する大ヒットを記録し、ヴェネチア国際映画祭4部門を受賞した作品。

                         ****
GW中だったせいか、とても混んでいました。
そして、ご年配のお客様が多かったですね、
皆さん、あのレトロなムードの映画館の常連さんなのかもしれません。
過去の作品のラインナップを見ると、大好きなヴィスコンティ作品がずらりと並んでいたり、
その他、私がDVD等で見知っているものでは『木靴の樹』や『芙蓉鎮』など、静かに心に残る素敵な映画ばかりです。

上映中、気がつくと、パオロの無邪気な振る舞いに、度々会場から笑いが漏れていました。
確かに微笑ましいのだけれど、私には笑うことができませんでした。
それは、パオロが健常者でないということが念頭にあって、悲痛な思いて見ているからで、
それはつまり偏見の目でみていることなのだと思うと、少々恥ずかしくて、情けなくなりました。
圧倒的多数の年配の皆さんは、それ相当の苦労をして子供を育ててきたことからの余裕なのでしょうか、とても温かい眼差しで、パオロをみているのだなということを感じたら、私の心も徐々にほぐされていきました。

キム・ロッシ・スチュアートは、『アパッショナート』では、精神に障害を持つ純粋で美しい青年を演じ、そして今回は障害者の父親の立場を演じるということで、役者冥利に尽きるというのか、
彼のキャリアにとってはとてもいいことですね。
あの時の瑞々しい美しさはないにしても、相変わらずの繊細さが漂っていて素敵でした。

息子とようやく打ち解けて気を緩めた時に、目を離してしまってパオロが居なくなってしまうのですが、その時のジャンニ(キム・ロッシ)の呆然とした表情はなんとも無力で頼りないのです。
息子の成長を見続けてきたわけではないし、精神年齢を把握できていないのか、
子供がとる行動の予測や理解できなくて、放心状態だという、それがよく分かる演技でした。
そんな時、同じく障害者の娘を持つニコール(シャーロット・ランプリング)が手助けしてくれるのです。
言葉が通じない異国の地では、どれほど心の支えになったことでしょう。
ニコールは長年に渡る娘の世話で、人生を達観したような中に諦観も漂っていて、
そして、思わずジャンニに自分の残酷な心のうちをさらけ出してしまいます。
ここでも頼りないジャンニは、一言も気の効いた言葉をかけてあげることができません、
それでもいいのですよね、側にいて聞いてくれるだけでニコールはよかったのだと思います。

ジャンニが息子に触れて抱きしめて慈しむ姿が素敵でした。
親と子とは、生れ落ちた時から無条件に愛し合うようにできているのだなと思い知らされる二人の姿、それはとても美しい!

そして、懸命に生きようとするパオロの姿には生きる歓びを感じます。

ラストの荒涼とした風景は、これからのジャンニとパオロ親子の、果てしない困難な道のりを暗示しているのだと思います。
でもきっとふたりは大丈夫、と寄り添う二人を見て思いました。
親子の絆という尊いものをやっと掴んだのですものね、互いに手を離すことはないでしょう。

悲痛な思いで観始めたのに、いつしか穏やかで温かい気持ちになっている自分がいました。

Thank you ANDREA !

公式サイト→http://www.zaziefilms.com/ienokagi/

アパッショナート

アパッショナート

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2004/12/08
  • メディア: DVD


欧州恋愛映像図鑑 DVD-BOX 1~こわれゆく愛~

欧州恋愛映像図鑑 DVD-BOX 1~こわれゆく愛~

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2004/12/08
  • メディア: DVD

あまりにも感受性が強いため、社会に順応できない美青年・サヴェリオが、
年上の人妻に恋するというお話です。
今にも壊れてしまいそうな繊細なサヴェリオをキム・ロッシ・スチュアートが演じています。
なんて美しいの、キムキム~~~ (はあと)
過去に感想を書いてますので、よろしければご覧下さいませ。↓
http://blog.so-net.ne.jp/la_dolce_vita/2005-09-12


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映画 『イザベル・アジャーニの惑い』 [映画 あ行 *Movie]

イザベル・アジャーニの惑い

イザベル・アジャーニの惑い


*監督* ブノワ・ジャコ
*脚本* ブノワ・ジャコ、 ファブリス・ロジェール・ラカン
*出演* エレノール: イザベル・アジャーニ
      アドルフ:  スタニスラス・メラール
2002年 フランス

*カンタンあらすじ*
19世紀フランス。ある田舎町に仕事で訪れた貴族で美しい青年アドルフは、
ある伯爵家のパーティで、その伯爵の愛人である、10歳年上のエレノールに一目惚れし、
彼女を誘惑しようと度々屋敷を訪れるようになりました。
最初は拒んでいたエレノールも遂には激しい恋に落ち、
子供まで捨ててアドルフと共に生きようとします。
しかし、そんなエレノールをアドルフはやがて疎ましく思うようになってゆくのでした。

                          ****

この映画の原作はフランスの文学作品である、コンスタン著の『アドルフ』だそうで、アジャーニは16歳の時からこれを愛読し、一生の愛蔵書にしたいというほどの惚れ込みぶり。
コンスタン自身もかなりの女性遍歴を重ねてきた人だそうで、その自伝的小説なのだそうです。

原作の小説では題名からしてアドルフの視点で描かれているのでしょうが、映画の中ではあまりにもイザベル・アジャーニが圧倒的な存在感なので、陳腐に感じた邦題『イザベル・アジャーニの惑い』で納得です(笑)
撮影当時の彼女は50歳くらいだそうで、しかしまるで少女のように可憐で、子供をあやしている姿さえも不自然に見えるほどでした…ちょっと怖い(笑)
愛のない、愛人としての生活しか知らないエレノール(アジャーニ)が、10歳も若い男性によって目覚めさせられたら、それはもう止められないでしょうね、でも同じ女性として、10年後のふたりの姿を想像したらかなり悩みそうです。

アドルフ演じるスタニスラス・メラールは、アジャーニ曰く“どこかためらいがちで、捉えどころがなく、周りの人々は彼の考えが理解できない”という人だそうで、まさにハッキリしないアドルフと似ていてハマリ役という感じ。
メラールも脚本(原作?)を読んで「これは僕だ。」と言ったとか。
アドルフには全体を通してサディスティックな印象を抱きますが、「この男に災いあれ、手に入れたばかりの女の腕の中で、別れを予見するとは…。」という台詞から、私は彼に自虐的な面も感じました。
独善的な父親しか出てこないところをみると、何か女性に対してのトラウマとかコンプレックスがあるのかも知れませんね。
そこらへんのエピソードがあるかもしれないし、映画全体の詩的な台詞が、映像を見ながらだと注意深く聞くことができなかったので、是非小説を読んでみようと思いました。

メラールは、5歳の時にピアノを始め、才能に限界を感じた22歳の時からピアノに触れることさえ止め、後に家具職人を目指したという経歴の持ち主。
また、「実際にピアノが弾ける役者をピアニスト役にすべき」、という考えからミヒャエル・ハケネ監督が『ピアニスト』の出演のオファーを出すも、その考えに疑問を抱き、それを断ったということです。
そのエピソードの他、彼の『アドルフ』について語っているインタビューが公式サイトに載っています。
アドルフという人物について、また映画について達観していている様子で、私はこの文章に魅力を感じ、より彼に興味を持ちました。
知的で繊細…実にエキセントリックな匂いのする俳優さんで、今後が楽しみです(*^v^*)

公式サイト→http://www.elephant-picture.jp/madoi/


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映画 『青い棘』 [映画 あ行 *Movie]

*監督* アヒム・フォン・ボリエス
*脚本* アヒム・フォン・ボリエス、ヘンドリック・ハンドレーグテン
*音楽* トーマス・ファイナー、インゴ・L・フレンツェル
*出演* パウル: ダニエル・ブリュール
     ギュンター: アウグスト・ディール
     ヒルデ: アンナ・マリア・ミューエ
     ハンス: トゥーレ・リントハート
2004年 ドイツ

***あらすじ、感想はネタバレしてます。
ちなみに私自身は、ストーリーを把握してから映画を観ましたが、充分楽しめました(^^)***

*あらすじ*
1927年のドイツの夏の日、同じギムナジウム(寄宿学校)の同級生である労働者階級のパウルと、
上流階級のギュンターは、週末の休日をギュンターの別荘で過すことになりました。
パウルは想いを寄せている、ギュンターの妹・ヒルデに再会しますが、
彼女には見習いのコックであるハンスという恋人がいます。
ハンスはギュンターの元恋人であり、ギュンターは今でもハンスを愛していました。
ギュンターは妹・ヒルデにハンスとの交際を禁じますが、二人は別れる様子はありません。
「真の幸福は一生に一度きり、その後は幸福な瞬間を忘れられない罰が待っている。
ならば一番美しい瞬間にこの世を去るべきではないか。」
という結論を出したパウルとギュンターは、“自殺クラブ”を結成。
“愛が消えた瞬間に、愛を奪った者を道連れに死ぬこと”を誓い合うのでした。
そして絶望に打ちひしがれたギュンターは、自殺を思いとどまったパウルを尻目に、
ハンスを射殺、自らも銃で命を絶ったのです。
1927年にベルリンで実際に起こった事件“シュテークリッツ校の悲劇”を基に作られており、
生き残ったパウルは共犯・殺人罪で裁判にかけられるも無罪となり、後にアメリカへ亡命。
又、ヒルデは図書館の司書としてその生涯を終えています。

                         ****

“『アナザー・カントリー』『モーリス』『眺めのいい部屋』に次ぐ、究極の愛のデカダンスがまたひとつ誕生した”
という広告を目にした時から楽しみで仕方がありませんでした。
期待通り素晴らしい映画で、観てよかったと思っています。
しかし、ギュンターの気持ちは理解に苦しみますね~、もしかしてドラッグ(アブサン)のやりすぎ、学校も欠席しがちだったようなので親が放任しすぎ、で、耐えることを知らないわがままお坊ちゃまのご乱行といった感じでした。
それを言ってしまったらおしまいですか(笑)
“一番幸せな瞬間に死ぬ”なんて、今が一番かなんてどうして分かるのかしら?
私なんて、これ以上に楽しいことがあるかも♪ と常に思っているのに。
小難しい文学を読みすぎなのでは?(;^^)

でも1920年代のドイツはまだ若者の為の娯楽など無かったといいますし、第一次世界大戦の敗戦後の混乱期であったとのことで、実際にその時代に身を置いてみないと、彼らの気持ちなど分からないのかも知れません。
この頃は伝統的な市民階級が崩壊し、労働者階級が台頭してきたということを、見習いコックのハンスによって身を滅ぼされる上流階級のギュンターが象徴しているとも言えますね。
ハンス君、あまりハンサムではないけれど、美しい兄妹が夢中になったのは、自分たちには無いものに惹かれたからではないでしょうか、例えばお金もそうですが、美貌や気品…。
つまりそこに情欲を感じ、欲したのではないかと思うのです。 
そうするとそれほどハンサムでなくてもよろしいかと(笑)
なかなか面白いキャスティングだわ~とニヤリとしてしまいました。

それからヒルデ役の女優さん、とても可愛い人なのですが、私には男を破滅に追いやるファムファタルという妖しさはどうしても感じられず、「私にとってあなたはまだウブな坊や…」と独白するシーンも笑止(;^^)
…しかし、設定が16歳なんですね~、それも凄い(;^^)

この兄妹、ひとりの男性を奪い合いしているのに、それほど険悪ではなくて奇妙な関係でした。
しかし、実際に事件が起きて世間が注目した時、ヒルデはいわゆる“魔女狩り”に遭い、彼女が望んだ“両手いっぱいの男”は多分手に入らず、ひっそりと暮らしたのでしょうから、ギュンターに最も復讐されたのは彼女だったと言ってもいいのではないでしょうか。

↑上記のように個人的につっこみどころ満載でしたが、とても良い映画だったと思います。
実際の事件でのパウルの弁護人は、「若さとは何か、という問いに“若さとはワインを飲まずして酔っている状態なのだ”と答えよう。」と、ゲーテの言葉を引用したそうです。
終始たそがれ時の様な映像と、物憂げな美しい登場人物たち、そしてけだるい夢心地の音楽に私もしばし陶酔したのでした(*´v`*)

公式サイト→http://www.aoitoge.com/


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映画 『アパッショナート』 [映画 あ行 *Movie]

アパッショナート

アパッショナート


*監督・脚本* アレッサンドロ・ダラトリ
*音楽*     モーニ・オヴァディア
*出演*     サヴェリオ: キム・ロッシ・スチュアート
          ジナ: アンナ・ガリエナ
          リカルド: マッシモ・ギーニ
*カンタンあらすじ*
子供と夫との平凡な毎日を送るジナの元に、
美しい愛の詞を綴った手紙や花束が届くようになりました。
ある日、ジナの夫が贈り主を探しあてます。
その青年の名はサヴェリオ。
人並み以上にデリケートな神経を持ち、社会に適応できずにいました。
やがてジナは、そんな彼の話し相手となり、又、温室の仕事を世話してあげるのでした…。

                        ****

この映画の原題は“SENZA PELLE”(No Skin・皮膚がない)と言うそうで、キム・ロッシ・スチュアートは実際に心を病んだ人々のコミュニティを取材したらしく、その成果がでていたのでしょうか、表情ひとつひとつが繊細で、へたに触れたら壊れてしまいそうな青年を、原題から想起させるような痛々しさを見事に表現していました。
又、サヴェリオがジナに贈る美しい愛の詞もキム自身で書いたものだそうです。

サヴェリオは心の病でもこんなに素晴らしい詩を書くことができて、姿もとても美しいなんて!
一方的で思い込みが激しく、待ち伏せされてしまったって拒絶できるはずがありません(笑)
皆は彼が病気だからと避けるのに、ジナと夫のリカルドは彼を理解しようとするところはとても立派だと思います。
私も思わず優しくしてあげたい、守ってあげたい! 思う場面が沢山ありました。
けれど彼は心は子供のように純粋だけれど、体は大人なので難しいですよね。
このような人々を助けようとすることは崇高なことだけれど、最後まで受け止めてあげる覚悟が必要なのではないかしら。

妻の心が青年に傾いてゆくのをどうすることもできずにいる夫や、ひとり息子が心の病で、老いてもずっと面倒をみてゆかなければならないのであろうサヴェリオの母親が本当にお気の毒で同情してしまいました(;_;)
しかし、ひとつだけ理解できなかったのは、ジナ夫妻の友人たちが、サヴェリオと食事に同席した時、サヴェリオと彼らの子供たちがいないことに気づき慌てて探した上、リカルドに「もう病人を連れてくるな!」と言うところ。
世間では痛ましい事件が多々起こっているのだから、と言うのが理由だったのですが、心配なら親が片時も子供から目を離さなければよいのではないでしょうか。
そんな簡単なことなのに…他人のせいにするなんて、とても醜くみえました。

次第に精神のバランスを崩してゆくサヴェリオはどうなってしまうのか、とてもハラハラしましたが、最後は希望の持てる終わり方で良かったです(*^-^*)


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映画 『アメリカン・アウトロー』 [映画 あ行 *Movie]

アメリカン・アウトロー

アメリカン・アウトロー


*監督* レス・メイフィールド
*脚本* ロデリック・テイラー/ジョン・ラファース
*出演* ジェシー・ジェームズ: コリン・ファレル
     フランクジェームズ: ガブリエル・マクト
     アラン・ピンカートン: ティモシー・ダルトン
     ジェームズ兄弟の母: キャシー・ベイツ
2001年 アメリカ
*カンタンあらすじ*
1865年のアメリカ、南北戦争で南部軍ゲリラとして戦っていたジェシーと兄フランクのジェームズ兄弟と仲間たちは、敗戦を機に故郷であるミズーリへ帰還しました。
しかしそこでは鉄道会社の悪質な土地の買占めや、公開処刑などによって農民たちの
生活は脅かされていました。
ジェシーたちはこの悪行に復讐するべく立ち上がり、鉄道会社の資金を狙って次々と強盗を
働いてゆきます。
                           ****

西部劇というと、私が観たものは殺伐としているというか、辛いというか楽しい印象がなかったので、このDVDのパッケージの解説を見たときも、思わず眉をひそめてしまいましが……これは面白かったです!
さすがコリリンの出演している映画はひと味違いますね~。
以前も映画化されたことがあるという、伝説の人物であるジェシー・ジェームズとその仲間たちの復讐劇で、それほど重苦しくなくて、愉快で爽やかな西部劇でした(^^)
ジェシーたちは悪徳な鉄道会社に復讐するため、その資金を銀行強盗で奪ってゆくのですが、勿論、無関係の人に迷惑をかけることはいけませんが、むやみに脅したり怒鳴ったりすることなくコトを進めていたし、自分たちがされたことを思えばそれほど悪いことでもないように思いました。
特典映像でのコリンのインタビューやカットされたシーンでは、ジェシーは15歳から戦場で戦ってきたので、人を殺すことを止められない性分…ということになっていたみたいですね。
でも私はそんな風には感じませんでした。
まだ故郷に戻る前に北軍と戦っている最中、銃で傷つけられた時も、傷つけた兵士が気弱そうだと見るや撃ち返さずに見逃してあげたり、丸腰な者や無抵抗の敵には絶対に銃を撃ったりはしませんでしたから。
ジェシーに銀行強盗された経験を持つ行員が、「ジェシーは紳士的だった・・・。」と言っていたことからもそれほど凶暴な人物とは思えませんでした。
優れた統率力を持ち、刃向かう敵には容赦なく、無抵抗な者は傷つけたりしない、また、仲間と衝突しても最後は意志を尊重してくれるジェシー・ジェームズ…なんだかアレキサンダー大王に似てませんか(*^v^*)
また、仲間たちも皆個性的で、ジェシーの人物像をより魅力的にしていたと思います。
特に、シェークスピアをそらんじてるちょっとインテリなフランクも、兄だというのに弟のジェシーをサポートする側に徹していて包容力があって素敵でした♪
カットされたシーンでフランクとジェシーがケンカした後、ジェシーがフランクに「You know, I love you.」っていうんですよね~、愛してる~!? これって近○相○~!? …(←妄想しすぎ)
ふたりを見ていたら、アレキサンダーとヘファイスティオンの関係を思い出したのでした(^m^)

特典映像では、コリリンのインタビューの他、乗馬の訓練とか銃を操る練習風景などを見ることができて楽しかったです。
映画の中では完璧にカッコイイコリリンですが、練習では何度も銃を落としちゃったりして可愛い~の♪

今では皆が当たり前に利用する鉄道ですが、建設当時に業者と住民との間では激しいせめぎあいがあったことが良く分かる映画でもありました。


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映画 『アイランド』 [映画 あ行 *Movie]

The Island [Soundtrack]

The Island [Soundtrack]

*監督・製作* マイケル・ベイ
*脚本・原作* カスピアン・トレッドウェル=オーウェン 
*出演*     リンカーン・6・エコー/トム・リンカーン: ユアン・マクレガー
         ジョーダン・2・デルタ/サラ・ジョーダン: スカーレット・ヨハンソン
         ローラン: ジャイモン・フンスー
         メリック: ショーン・ビーン
*カンタンあらすじ*
地球が汚染され、隔離施設で生活する人々…、リンカーン・6・エコーとジョーダン・2・デルタもその住人でした。
そして、いつかは唯一汚染していない楽園“アイランド”へ移住できることを日々夢見ているのでした。
しかしやがてリンカーンは、ある出来事と施設の職員である友人の言葉から、その生活と“アイランド”の存在に疑念を抱くようになります。
その後、施設の決定的な秘密を知ってしまったリンカーンは、アイランド行きが決まったジョーダンを連れて脱走することを決意するのでした。

公式サイト→http://island.warnerbros.jp/

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隔離施設内での展開が長々続くのでは息が詰まりそう、と思っていたので脱走した後のアクションシーンがとても爽快で、まるで自分も一緒に脱走したような気分でした。
とりわけカーチェイスのシーンで、巨大なトラックから大きな列車の車輪が次々と落ちて、車に激突してゆくところがとても臨場感がありました。
しかし、リンカーンとジョーダンが高層ビルから落下しても死ななかったのはおかしいわ、あれはスパイダーマンか、バットマンが助けに来ないかぎり助かるわけがありません(笑)
デトロイトで撮影したという、近未来のロサンゼルスでは、ビルの谷間(上空)をいくつもの電車が走っていたのですが、これはCGとは思えないほど自然に出来ていて、とても素晴らしかったと思います。
それから、空を飛ぶバイクとかキャデラックとか乗り物がスタイリッシュでかっこよかったです~。
特にあのボート! なんて美しいシャープなデザイン! 
撮影用に作られたものだと思っていましたが、実際に持ち主がいらっしゃるそうですね、驚きました。
2500万ドルもするそうです…32億円くらいですか…欲しい~(無理)

スカーレット・ヨハンソン、綺麗でしたね~。
同じ近未来が設定の『ガタカ』での、ユマ・サーマンの美しさを思わず思い浮かべ、両人ともエキセントリックな美しさがありますが、個人的にはスカーレットの方が、女性としてのセクシュアルな魅力は勝っているように感じました。
『真珠の耳飾りの少女』で見たのが初めてだったので、最近デビューしたのかと勘違いしていたのですが、子役から活躍していてキャリアが長いのですね、演技もとても評価されているようです。

<<以下、公式サイトのストーリーに載ってはいますが、ネタバレです>>

メリック博士によって作られたクローンたちの臓器を売買するというものでしたが、時代設定が2017年(←確か)というのもショッキングでした。
お金持ちしか手に入らない健康な替わりの臓器、及び長寿…これに関しては、全てではないですが2017年でなくても、現在でも言えることですよね。
私たちは今、お金を出せばある程度の健康を手に入れることができるけれど、地球上の貧しい地域ではそのお金が無いために、多くの人々が亡くなっているのですから。
クローン技術で医療技術を進歩させることと共に、全人類がその技術を受けることが出来るようにすることも考えるべきなのではないのか?と思いました。


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