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パリ旅行2006 *ルーヴル 美しき肖像①* [パリ2006*Paris]

今回は、ルーヴル美術館に所蔵されている美術品の中で、
私の好きな絵画、主に男性の肖像画を中心に10作品を選んでみました(^^)


① コレッジオ 『青年の肖像』 1520~30年

画家の自画像とも言われている作品。
コレッジオの絵画は、例えば『ジュピターとイオ』とか『ヴィーナス』とか、
前者はロココ風であったり、後者はラファエル前派的なものであったりと、
作品によって受ける印象が違います。
しかし共通して言えるのが、とても官能的であるということ。
教会用の宗教画から、個人的な嗜好に合わせた注文画まで幅広く描いたそうで、
臨機応変に対応できる人であったようです。
これがもし本人の自画像だとすると、このようなラフなポーズをとるようなところから、
陽気で気さくで、どんなことでも器用にこなす世渡り上手なお人柄であったことが窺えますね。


② グイド・レーニ 『ゴリアテの首を持つダヴィデ』 1603年~04年

ラファエロの再来とも言われたというグイド・レーニが描く人物は、
真っ白な肌と、冷ややかな表情で、どれも死人のような冷たさがあるのが特徴ですね。
この絵も、巨人戦士ゴリアテ相手に凄惨な戦いを制したばかりというのに、
何事もなかったかのようなダヴィデの涼やかな佇まいが冷酷で美しい…。
可愛い顔に程よい加減の屈強なボディ!…好みです(゜∀゜)v


③ フランス・ハルス 『リュートを弾く道化者』 1626年頃

自由奔放な筆触で生き生きと描かれていて、こちらまで楽しくなるような絵ですね♪
道化というと、悲哀の意味込められていたりするものもありますけれど、
この絵からはそのようなものはみじんも感じられず、
人生をただ謳歌しているのを単純に表しているところに好感がもてます。
ハルスは町の名士から注文を受けるなどして、名声と高い収入に恵まれていたにもかかわらず、
買い物の支払いや家賃を滞納したりして訴訟沙汰を起こすなど、
生活あるいは性格のほうもなかなか“奔放”であったようであります(;^^)


④ ティツィアーノ 『Man with Gloves』 1523~24年

ヴェネツィア派の巨匠、ティツィアーノの逸品。
一昨年の夏には、かの有名な『モナ・リザ』のちょうど裏側に掛けられていたのですが、
去年訪れた時にはもうそこにはありませんでした。
どこへやっちゃったんでしょうか?(T。T) 
お名前も存じ上げませぬが美しい手袋の君、、、またお会いしたいです。。。


⑤ アーニョロ・ブロンヅィーノ 『Portrait of a Sculptor』 1493年~1560年?

メディチ家に寵用され数多くの肖像画を描いた画家の作品。
特定の名前が題目に無くとも、誰かの肖像である可能性ももちろんありますが、
もしかしたら、自分で作り出したヴィーナスの彫像に狂おしい恋をしてしまうという、
ギリシャ神話のピュグマリオンの寓意画ということも考えられないでしょうか。
キプロスの王であり彫刻家でもあったピュグマリオンは女性嫌いであったというところも、
この、人を寄せ付けない眼差しの中によく表されていると思うのです。

~ ピュグマリオンは女には非難すべき点がたくさんあるから、
女性を忌み嫌って生涯結婚しまいと決心しました。
ピュグマリオンは彫刻家でありました。
それで妙技を凝らして一つの象牙の像を作りましたが、
その像の美しさは、生きた女性が誰一人足元にもよりつけないほどでありました。 ~

トーマス・ブルフィンチ “ピュグマリオン”より部分

『ダ・ヴィンチ・コード』で知名度が上がったルーヴル美術館のグランド・ギャラリーの、
ラファエロやダ・ヴィンチなどの作品に混じってこの絵は掛けられています。
しかしそのような名だたる名画よりも私にとってはこれが一番魅力的♪ (配置換えの可能性もあります)

ちなみに、ピュグマリオンを描いたものではバーン=ジョーンズの作品も素晴らしいですね。


バーン=ジョーンズ 『ピュグマリオンと彫像』 バーミンガム市立美術館蔵

悩ましげに彫像を見つめるピュグマリオン…
ギリシャ神話によりますと、やがて彼の願いが女神ヴィーナスに聞き届けられて、
彫像は美しい人間の乙女となったのでした。 めでたしめでたし。

残りの5作品につきましては、後日アップしたいと思います(^^)


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コメント 8

ミカエラ さん、こんばんは
マンガネタで恐縮ですが、ティツィアーノつながりで、
TBさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
『モナ・リザ』の裏側にあったというティツィアーノの行方、僕も気になります。
いったい何処に行ったのでしょうね。
ミカエラ さんが、紹介された作品のなかでは、バーン=ジョーンズが一番好きです。
by (2007-06-19 23:04) 

ミカエラ

■lapisさん、こんにちは♪

>>マンガネタで恐縮ですが、ティツィアーノつながりで、
TBさせていただきますので、よろしくお願いいたします
↑TBありがとうございます~(^^)
しかし、マンガネタとは…どのようなものか想像つきませんがなにやら楽しそうです!
後ほどこちらからもTBさせていただきますね。

>>『モナ・リザ』の裏側にあったというティツィアーノの行方、僕も気になります
↑割と大きな絵でしたので、近くに移動したのなら分かるはずなのですけれど、
見当たらなかったので、修復中なのかもしれないですね。
今度見当たらなかったら、学芸員さんに訊いてみます(;^^)

バーン=ジョーンズ素敵ですよね~。
ラファエル前派の中でも、彫刻のような奥行きを感じられて素晴らしいですね。
ミケランジェロの作品を思わせるような、オルセー美術館の『運命の女神の輪』が一番お気に入りです☆
http://j-miki.hp.infoseek.co.jp/B/BurnJones/bu51.jpg
by ミカエラ (2007-06-21 17:02) 

YaCoHa

こんにちは。私もルーブル美術館行きたいな。。。
by YaCoHa (2007-06-21 23:56) 

ミカエラ

■Yakohaさん、こんにちは♪
いつもありがとうございます~。
おや、アイコンの角度が変わりましたね^^
ルーヴルは、何度行っても飽きないです。
Yakohaさんも、ぜひ行かれてみて下さい、ご出張のついでに!(笑)
by ミカエラ (2007-06-22 15:52) 

豆酢

ルーブル!
一度入ったきりで、しかもお客さんの数が凄くて、ほとんどゆっくり作品鑑賞も出来ない状態でした(涙)。2年後には家族でパリに滞在できそうなので、その際には何日かかけてゆっくり美術館めぐりをしてみたいですね。

さてミカエラさん、ブログを移転しました。新しい住所をお知らせしておきます。リンクの貼り変えをお願いしなければならないので心苦しいのですが、お暇な折にでもよろしくお願いします<(_ _)>。

「豆酢館」http://blog.goo.ne.jp/mamesumaldini
by 豆酢 (2007-06-26 11:39) 

ミカエラ

■豆酢さん、こんにちは(^^)
お引越しのお知らせありがとうございます。
後ほどリンクを張り替えておきますね。
今度は不具合などないといいですね(;^^)
新しいブログで、これからも更にご活躍されますように。
応援しております、頑張って下さいね♪
by ミカエラ (2007-06-26 16:35) 

kurohani

バーン=ジョーンズ の『ピュグマリオンと彫像』悩ましくも素敵な絵ですね〜。毎度ながらミカエラさんのアーとへの知識の深さには感嘆させられます♪
by kurohani (2007-06-27 00:42) 

ミカエラ

■kurohaniさん、こんにちは♪
お忙しい中、いつもありがとうございます^^

>>ミカエラさんのアートへの知識の深さには感嘆させられます♪
↑アーティストのkurohaniさんにそのように仰っていただけるとは、
身に余る光栄でございます(平伏し~)
kurohaniさんについてゆけるよう、近・現代アートにも詳しくなるよう頑張りますね。
バーン=ジョーンズは相当ピュグマリオンの神話が好きだったのでしょうか、
ハッピーエンドの場面も描いてます。
こちらの絵も素敵ですよね~、このピュグマリオンが何故か!オーランド・ブルームに見えます(笑)
http://art.pro.tok2.com/B/BurnJones/bu39.jpg
by ミカエラ (2007-06-27 18:04) 

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